さいとう・たかをが膵臓がんのため死去、「ゴルゴ13」の連載は継続

さいとう・たかを

さいとう・たかをが、9月24日10時42分に膵臓がんのために死去した。84歳だった。

さいとうは1936年11月3日和歌山県生まれ。1955年に「空気男爵」でマンガ家デビューし、1960年に「台風五郎」のヒットで人気を得る。さいとう・プロダクション設立後は、作品制作過程における分業化をはかり、脚本部門を設けるなどマンガ界に革新をもたらした。単行本の発行巻数世界一を達成した「ゴルゴ13」をはじめ、「鬼平犯科帳」「仕掛人 梅安」「影狩り」「無用ノ介」「バロム・1」「サバイバル」「雲盗り暫平」など著作多数。葬儀は新型コロナウイルス感染症の状況を鑑み、親族のみで執り行われた。お別れ会については、今後の状況を見極めて検討していくという。

なお「ゴルゴ13」が連載中のビッグコミック(小学館)の公式サイトでは、今後の連載について言及。さいとうが生前から「自分抜きでも『ゴルゴ13』は続いていってほしい」という希望を持っていたことを受け、「さいとう・たかを氏のご遺志を継いださいとう・プロダクションが作画を手がけ、加えて脚本スタッフと我々ビッグコミック編集部とで力を合わせ『ゴルゴ13』の連載を継続していく所存です」とコメントを寄せた。